おはようございます、熊猫です。
映画化決定ということで、「億男」を読みました。
とても面白い作品でしたのでネタバレしない程度にご紹介したいと思います。
主人公と周りの対比がエグい作品
暴騰からスピード感があり、でてくる登場人物の濃さが「濃厚」で主人公の一男の凡庸さが際立つ面白い作品でした。
エンターテイメント性もあり、展開のスピード感と突如大金と手にした一男の心の動きの鈍さがじれったくとても切ないです。
小説の概要
昼は司書として働き、夜はパン工場で働く借金を抱えた冴えない一人の男の物語。
ある日突然宝くじで3億円を当てたものの、どうしていいかわからず大富豪となった親友九十九を訪ねるが、親友は3億円とともに失踪してしまうー。
親友を追いかけて一男は3人の「お金持ち」の元を訪ねる、彼らに出会い、一男は「お金と幸せの答え」を求めて長い旅路を踏み出すー。
冒頭はけっこうベタな展開
宝くじで3億円の大金が当選して◯◯、という展開はけっこう作りやすい楽しい話だが、この作品は繰り返しになるがスピード感とキャラの濃さが半端ないです。
宝くじで一億円以上の当選者は10年で5千人以上いるらしく現実感のある「ありふれた出だし」です。
映画化の配役をみてもわかるとおり、脇を藤原竜也さんと沢尻エリカ様が固めている当たりで「あぁ、めっちゃ濃いわ・・・・あの役かな」と思っちゃいました。
私たちはお金のことについて何も知らない
作品を読んでいて、「お金とは」ということについて変態的に?語る九十九さんの話はとても面白く日々賃金を得る為に働いているのに私たちはお金について「ほとんど何も知らない」まま過ごしていることを痛感させられます。
小説を読んで、映画化するなら・・・と配役を考えるのもとても楽しい作品だと思いました。
お金と幸せの答えとは
いろいろ書きましたが「お金と幸せの答え」は人それぞれ、永遠の課題です。
お金は人生を豊かにするのか?人生を堕落させるのか?
お金に使われる人生になるのか?お金を支配できる人生を送れるのか?
人生に必要なのは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さーチャーリー・チャップリンー
市場を支配しているのは数字ではなく人間の心理だー天才投資家 ジョージ・ソロスー
世間は、金持ちを尊重し、偉人として認識する。ー経済学の父・アダムスミスー
歴史の偉人たちの言葉をくぐり抜けながら、この作品をじっくりと読み解くことで、ちょこっと「お金と幸せの答え」に近づけるのではないでしょうか?
興味のあるかたは是非一読ください^^
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